ままぱんの育児ブログ(仮)

ままぱんと息子べび男の日々を綴ります

落ち着いた生活

最近よく口にするそして耳にする、
「落ち着いたら」という言葉。

流行り病が落ち着いたら
子育てが落ち着いたら
なんとなく気持ち的に今はバタバタしてるのでそれが落ち着いたら(これはヒドイ)

様々な場面で様々な人に言ったり言われたりしている。

とある友人が先日、
「落ち着いたら…を使いすぎて断り文句みたいになっている」
と言っていたがまさにそうで、
落ち着いたら色々やりたいと私は心から思っているのだが
落ち着いたらねと言いすぎて、四方八方に申し訳がない。
落ち着いたあとにやることが山積みなので、
多分しばらくは私、落ち着かないだろうと思います。すみません。

そしてそういう人って「落ち着きがない人」というんじゃないかしら。
チーン。


落ち着きのない私は、息子の乳児期が落ち着きかかったところで2人目を授かった。
そして今年の3月に娘を出産した。


さて、出産と聞くと陣痛から産む瞬間までがキツイと思われがちだが、それだけではない。

案外キツかったのは妊娠中だ。

1人目のときは特にそうは思わなかったが、2人目となり幼児を抱えての妊娠はかなりキツい。
妊娠が分かってからまずアイツが即やって来た。
つわりだ。

陣痛以降をキングボンビーだとすると、
つわりはキングデビルカードだ。

誰にでも来るわけではない。誰が悪いわけでもない。
それなのに気力体力ともに毎ターンごりごり奪われる。
しかもいつ消えるのか分からない。
ああこのターンもか…ああもう1ターンか…の繰り返しである。
テレビ画面をバッテンに駆け巡るキングデビルと、ヤツの出すギリギリギリ~という音が、つわりの辛さを表すのにピッタリだと思う。


汚い話で恐縮だが、私は吐きづわりという
とにかくめっちゃ気持ち悪くていつも吐きそうエブリデイウルトラ二日酔い!!!
のタイプだった。

半年近く何を食べても水に流していたのだが、
食べられたものもいくつかあった。
ゼリー
海草スープ
ホワイトソース
マックのポテト など
このラインナップを見ても、いかに妊娠が謎に包まれた神秘的なものかお分かりいただけるだろう。
普通、吐く人はホワイトソースは食べない。


そんな中、やっと歩けるようになり元気いっぱい夢いっぱいの幼児に24時間つきっきりである。
外の世界に飛び出したい1歳vsトイレにこもりたい28歳、この勝負がなかなかキツいものだった。

勝負と言ったってたかだか1歳児、28歳の言うことを無理矢理聞かせることはいくらでも出来るし、DVDやら動画やらお菓子やら、黙らせる術はいくらでももっている。
アイテムを与え大人しくだらだらさせて、ゆっくりトイレにこもればいいのだ。28歳の圧勝だ。大人をなめるな。

しかしこれは親になってみれば分かると思うが、か弱い1歳児は思わぬ奥義をもっているのだ。


「親に罪悪感を抱かせる寝顔」


これは強い。こちらのメンタルがじわりじわりと削られていく。

今日も外に連れていかなかった。
今日も遊んでやれなかった。
今日もテレビばかり見せてしまった。
イライラして怒ってばっかりだった。
外で遊びたかったよね。走りたかったよね。
絵本読んで欲しかったよね。
お母さん、なんか怒ってゲロ吐いてばっかでごめんね…

毎晩これだ。1歳児は、本人の意思と関係なくこれをお見舞いしてくる。
妊娠中、これが一番キツかったかもしれない。

結局、はちみつ飴やら乾燥梅干しやらを気休めに口に含みながら、青白い顔でママチャリをキコキコ漕いでいた。


そんなキングデビル期が終わると、今度はお腹が目立つようになり、体が重く怠くなってくる。
ただこの頃には息子も多少頼もしくなってきて、公園で目の届く範囲ならちょろちょろさせても大丈夫になってきていたので、でかい腹でチャリを漕ぐこと以外はそんなに苦にならなかった。

そしてチャリにも乗れなくなった臨月。
限界だった私は妹をヘルプに呼び寄せた。
10歳年の離れた妹だ。
私と息子と妹の3人で暮らしたあの1ヶ月のことは、多分一生忘れない。
長くなるのでまた別で残せたらと思う。


まあその後なんだかんだで無事に娘を出産し、今もやれ泣いただのやれウンコしただのと落ち着かない日々を送っている。
もう何年も落ち着かないので、落ち着いた生活が分からなくなってきた。

結局、はよ落ち着きたいわーと言いつつ、落ち着かない今の生活も好きなのかもしれない。



でもやっぱり、落ち着いたら温泉行きたいな~と思う私なのでした。